兼好は鎌倉時代後期に京都・吉田神社の神職である卜部家に生ま
れ、六位蔵人・左兵衛佐となり朝廷に仕えた後、出家して「徒然草」
を著す。―この広く知られていた彼の出自や経歴は、兼好没後に捏
造されたものであることが、小川剛生氏の著した『兼好法師』により、
近年明らかとなりました。若かりし頃の兼好は、金沢北条氏被官と
して過ごしていたことなど、国宝 称名寺聖教・金沢文庫文書を紐
解くことで知られざる実像が解明されつつあります。
本展では、中世を代表する随筆『徒然草』にみえる、兼好の才知
に親しみつつ、歴史史料から兼好の実像と彼の生きた時代について、
関連する文化財から読み解いてみたいと思います。
なお本展は2018~2019年度東京大学史料編纂所一般共同研究(国
宝「称名寺聖教・金沢文庫文書」の書誌学的復原研究―『薄草紙口决』
を中心に―)の成果の一部です。
主催 | 神奈川県立金沢文庫 |
協力 | 東京大学史料編纂所、日本古文書学会、横浜市金沢区役所 |
会場 | 神奈川県立金沢文庫 |
会期 | 令和4年5月27日(金)~7月24日(日) |
休館日 | 毎週月曜日(7月18日は開館)、7月19日(火) |
観覧時間 | 午前9時~午後4時30分(入館は4時まで) | 交通 | 京浜急行「金沢文庫」駅下車徒歩12分(品川より快特33分) JR根岸線「新杉田」駅接続、シーサイドライン「海の公園南口」駅下車徒歩10分 |
種別 | 文化財指定 | 作品名 | 備考 | 1 | 絵画 | 兼好法師行状絵巻 | 神奈川県立金沢文庫 | 2 | 古文書 | 国宝 | 金沢貞顕書状 | 称名寺 |
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3 | 絵画 | 奈良絵本徒然草 | 神奈川県立金沢文庫 | |
4 | 古文書 | 国宝 | 卜部兼好書状立紙 | 称名寺 |
5 | 書籍・典籍 | 国宝 | 宝積経要品 | 公益財団法人前田育徳会尊経閣文庫 |
6 | 書跡・典籍 | 重要文化財 | 兼好家集稿本 | 公益財団法人前田育徳会尊経閣文庫 |
区分 | 料金 |
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一般 | 500円 |
20歳未満及び学生 | 400円 |
65歳以上 | 200円 |
高校生 | 100円 |
区分 | 料金 |
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一般 | 400円 |
20歳未満及び学生 | 300円 |
65歳以上 | 100円 |
高校生 | 100円 |
※備考 団体は20名以上
中学生以下及び教育課程に基づく教育活動として入館する高校生は無料。
障害者手帳/療育手帳/精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は、手帳又は、スマートフォンアプリ「ミライロID」の手帳画面の提示で観覧料は免除(無料)となります。介助者の方1名も免除(無料)となります。
図書閲覧室のみの利用は無料。
ご来館のお客様へのお願い
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