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かながわ読書のススメ SINCE 2005.01.13
 読書活動は、子どもが言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことができないものです。子どもたちの豊かな育ちのために、「すぐれた本との出会い」を子どもの成長に応じて適切に準備したり、子どもたちが読書に親しむことができるような環境づくりに努めたりしていくことはとても大切なことです。
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神奈川子ども読書200
「心のミルクをあなたに」 〜私が薦めるこの一冊〜

昆虫記
『昆虫記』(ファーブル/大岡 信 訳) 河出書房新社
 子供たちがまだ幼い頃、寝かしつけるときに、お話をせがまれました。「昔々あるところに・・・」と、何回か話しましたがすぐにネタが尽きてしまいました。そこで、本棚にある本を読むことにしたのですが、子どもたちには難しすぎたり、文の切れ目がわからなくなったりするのです。そんな中で大人気だったのがこの本でした。 しかし、3人の子をいっしょに寝かしつけていたので、ある子は「もっと先を読め」と言うし、別の子は「昨日は先に眠ってしまったから、昨日のところをもう一度読め」と言うし、その日の分を読み始めるまでに毎日ひと悶着が起きました。
 翻訳は朝日新聞の「折々のうた」を書いている方です。身近に見られる虫の話だけを選んで、親切な美しい言葉で書いてあります。自分の目で見て自分の頭で考えたことしか信用しないファーブルと大岡信の合作です。
 最初はセミの話です。「セミが姿をあらわすのは、毎年夏至のころです。熱い太陽にやかれ、通りがかりの人々にふみかためられてかたくなった地面に、ぽっかりと親指が入るくらいの丸い穴があきます。この穴の奥からセミの幼虫は出てくるのです。」と始まります。その後は、コオロギ、カマキリとおなじみの虫の話が続いていきます。
 ファーブルの書いた中身もさることながら、日本語のお手本としてもお薦めいたします。ただ、この本は現在品切れとなっていますので、岩波少年文庫の「ファーブル昆虫記」(大岡 信 編訳)もあわせて紹介します。内容はほぼ同じです。また、図書館等もご利用ください。
推薦者  冨田輝司 氏 (前神奈川県子ども読書活動推進会議委員)
※同名の図書が複数の出版社から出されている場合があります。ここに掲載した出版社名は推薦者が読んだ本によるものです。
 その他の「心のミルク」は こちら で見ることができます。
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